阪神南リーディングテクノロジー
（ＬＴ）

　ワーテック株式会社は、平成１９年に開業した精密部品加工・製造会社である。
　同社代表の湧川氏の４０年余りに亘る経験を活かし、ＮＣ旋盤・Ｙ軸付複合旋盤と汎用旋盤を駆使してあらゆる材質の金属・非鉄金属を取り扱う。その中でも、特にステンレス加工を得意としている。

　同社は４０年に亘る加工経験から、どのような順序で切削すれば最も効率的な加工ができるのか、というノウハウを豊富に持つと言う。
　手のひらサイズの丸物部品を得意とする同社の製品に対し、医療機器メーカー等からは「高精度な部品を短納期で対応できる協力先」との評価を得ている。
　同社はこれまで、限られた設備の中で競合企業と互角に戦ってきたが、ここ数年で最新の旋削・切削設備と検査設備を増強し導入、高品質化・短納期化において更に磨きをかけた。
　同社代表の湧川氏は「複雑な形状の部品加工、医療機器や測定装置の精密加工品等、高精度な製品を生産可能な体制が整った」としている。

　同社は、操業開始当初から支援機関が実施する商談会等を活用して新規顧客開拓を行なってきた。
現在も、ＡＭＰＩを始めとする技術支援機関を積極的に活用しており、ものづくり補助金や事業再構築補助金などの申請書類作成から、採択後の提出書類の手続き方法などの支援を受けている。
　コロナ禍では売上げが大きな打撃を受けるも、先述の補助金を活用し導入した機器や測定器を武器に、短期間で回復することができたという。
　同社代表の湧川氏は「医療機器・リチウム電池関連機器関連部品の受注を狙っているが、それには人手不足を早急に解消する必要がある」と話す。
　今後は「働き方・休み方」を見直すためのヒントについても、支援機関を利用したいとしている。