阪神南リーディングテクノロジー
（ＬＴ）

　播磨化学製作所は、創業以来約半世紀に渡って熱可塑性樹脂による照明器具部品・蛍光灯カバー・家電外装・内装品などを製造、また、樹脂材料は汎用樹脂から超エンプラ樹脂に至るまで手掛ける。
　近年、自社ブランド品の「スライド式ボタン」を開発、特許を取得し事業拡大を図っている。

　同社は、各種プラスチック材、特にエンプラ材の射出成形加工を得意とするとともに、射出圧縮成形機も導入しており、製品肉厚薄物も生産可能である。また、比較的大きなサイズのプラスチック製品の射出成形加工ができることを特徴としている。
　さらに同社が、ＡＭＰＩの協力のもとで近年自社開発した「スライド式ボタン」は、老若男女問わず少しの力で、片手でも留め外しが可能だという画期的なボタンで、既に特許を取得し、積極的に販売活動を展開している。
　同社代表の釣氏は「３Ｄ図面からサンプル製品完成まで２年以上を費やし、使い勝手の良いものが出来上がった。さらにアイデアを加えて製品開発を進め、ボタン用途以外の様々な活用法も模索している」と話す。

　創業以来の射出成型技術を活かし、また下請主力の経営状況から事業拡大を図るために開発した同社のスライド式ボタン「かんたんやさしいボタン」は、２０１７年「ひょうご新商品調達認定制度」認定商品に選定されている。
　また、ＬＴ事業でのＡＭＰＩとの「共同研究」だけでなく、「販売活動支援」事業を利用し、販路開拓に取り組んでいる。具体的には「国際フロンティア産業メッセ」「あまがさき産業フェア」「ＯＳＡＫＡ手づくりフェア」等、多くの展示会へ出展し、まずは広く世の中に知ってもらうための活動を積極的に行うとしている。
　また、機能性に加えファッション性を持たせるため、カラフルなカラーラインナップでの商品戦略を立てているという。