阪神南リーディングテクノロジー
（ＬＴ）

　日本特殊螺旋工業は創業時よりチタンの将来性に着目し、陽極酸化処理を施した鮮やかなカラーチタン合金ボルトを製造販売、多くのオートバイユーザーの支持を獲得してきた。
　また長年培った切削加工技術と転造加工技術を活かし多くの企業の試作開発に応えるなど、国産材チタン合金ボルトメーカーとしてあらゆる産業分野の締結部品を製作している。

　オートバイの純正部品には比較的安価なボルトが使われており、適切な部品に交換することで、バイクの強度・走りの安定感が増すことが分かっている。同社は数多くのレース車両にチタンボルトや特殊鋼ボルトを提供し試作開発を重ね、安定走行と勝利に貢献してきた。そのノウハウを一般ユーザー向けのバイク用ボルトにも応用し好評を得ている。
　同様に工作機械や工業設備、あらゆる産業機械にも用途に応じた締結部品が求められ、様々な業界で使用される産業機械の部品を受注生産している。これらは一点一点仕様が微妙に異なるため技術職人が図面を確認しながら丁寧に仕上げている。
　このように同社はチタン合金・難削材の加工技術と鋼材知識・表面処理の知識を強みとし、締結箇所に適した締結部品を装着することの重要性をユーザーに伝えている。

　近年難削材と言われるニッケル系合金や高強度ステンレス鋼の需要が高まっており、同社はチタン合金の加工技術を活かした技術で新たな分野にもチャレンジしている。またチタンの民生品への活用と普及にも取り組み、チタンの可能性をさらに追及している。
　「日本のチタン合金ボルトのリーディングカンパニーとして、世界中の産業を、企業を、機械を、そして人を繋いでいきたい」。これが同社の掲げる企業理念である。