阪神南リーディングテクノロジー
（ＬＴ）

　尼崎彫刻工業は、大正１２年の創業以来、刻印の製造・販売を行う老舗ブランドだ。業界トップクラスの製造能力を持ち、社内で一貫製造している。
　また、手打刻印は標準化した規格品を多数在庫保有しており、即納に対応する。製品クオリティにおいてもクライアントからの信頼が非常に厚い。

　刻印とは、印を彫る「作業」を指すのと同時に、金属にマーキングする「工具」と言う意味もある。刻印のことを「テーキン」と呼んでいる地域もあるようだ。
　同社の手打刻印は、先代より引き継がれたという特殊な製造装置を使用して、他社には真似のできない独自の製造方法で刻印を製作している。
　その製造方法によって、手打刻印の標準化（規格化）及び量産化に成功し、同社は業界トップクラスの製造能力を持つ刻印メーカーとなったのだという。
　同社は標準の手打刻印のほか、ホルダー式刻印、特殊な曲面形状の刻印、ロゴマーク・特殊文字などの特注刻印等、あらゆる刻印を製作可能な刻印工具の総合メーカーであり、その他のマーキング機器も取り扱っている。

　同社では、さらなる製造能力の向上とコスト削減を行うため、ＡＭＰＩ等技術支援機関の様々なサポートを受け業務改善に取り組んでいる。
　また、新製品や新技術開発の分野においても、金属材質の成分検査や強度検査等でＡＭＰＩ等の検査設備を活用していきたいとしている。
　同社代表の荻野氏は「刻印工具の製造メーカーとして、金属へ打刻すれば消えない刻印のように、未来に続く企業としてさらなる飛躍を目指したい。そのために、生産方法の見直し、コスト削減などの戦略を練り、刻印製造を通じて社会に貢献していきます」と話す。